読書 ~木洩れ日に泳ぐ魚~

久しぶりに本を読んだのでこちらに。

 

恩田 陸 「木洩れ日に泳ぐ魚」

 

一組の男女の

一部屋での物語。

 

さて、本当に久しぶりの読書でしたが。

たまにはやっぱり読書はいいなと感じました。

 

ただ、ラスト…。

いや、良いんですよ。

こういう作品は嫌いではないけれど。

理系体質だからからなのか、性分なのか。

やっぱり、すっきりして終わってほしかった。

 

基本的には内容が一部屋の出来事なのです。

つまり、それぞれがお互いの記憶を話し、

思い出す作業の連続で物語が進む。

その中に、新たな事実に気づいたり、

すり合わせられた記憶からの感情だったり。

そういう、あいまいなことなのです。

これはもう、妄想と言っても良いのですよ。

 

わかった事実なども、

あくまでも、この男女の中での事実であって

本当に真実ではないかもしれない。

そんなモヤッと感があるなかでの

ラストがしっかりモヤッと終わったのです。

 

もう、えぇぇぇ!?

って感じ。

いや、いろいろ深読みは出来るけどさ。

最後にこの部屋以外の確認できる場所・人に会って

やっぱりそうなのね。的な確認作業の上に、

何か驚きの何かを持ってきてほしかった。

 

まぁそうなると、お話として面白くなくなるのかな?

でもこれはこれでありなんですよ。

モヤッと感が好きな方はどうぞ。

 

久々読書が楽しかったので、また本屋に行こう。